デジタルカメラやスマートフォン搭載カメラなどの機器の多様化、機能向上によって、昨今は写真撮影がより身近になっています。
学校広報を担う皆様も、ご自身での写真撮影や、スマートフォンなどで撮影した写真の提供を学生に依頼する機会も増えているのではないでしょうか。
プロに依頼しなくても写真撮影が可能になったことで、比較的手軽に写真を収集できるようになった一方で、学校の正式な広報物に掲載する写真にはさまざまな注意が必要です。

今回は、「広報での活用におすすめの撮影機器」と「スマートフォン搭載カメラでの撮影の注意点」の2点についてご紹介します。

 

広報での活用におすすめの撮影機器

 

デジカメ本体

家電量販店やネットショップなどでご覧になった方はご存じだと思いますが、デジタルカメラは種類が大変多く、値段も様々なものがあります。
その中で、学校広報で利用するカメラとして新しく購入を検討する場合は、様々な場面で撮影ができるよう、レンズの付け替えが可能な一眼レフカメラかミラーレス一眼カメラをオススメします。

一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを選ぶときの一番のポイントは、センサーサイズです。
センサーサイズとは、カメラに内蔵されている、レンズから入った光を電気信号に変換する半導体、イメージセンサーのサイズのことです。
写真の画質や対応するメーカー、レンズの種類数、価格面などを考慮すると、センサーサイズは「フルサイズ」と呼ばれるカメラが利用しやすいでしょう。
センサーのサイズが大きくなることで、写真全体の画質がよくなり、より広報物に適した本格的な撮影が可能になります。
また、写真の一部を切り取り、引き伸ばすなどの使い方をしても綺麗に出力されます。

なお、販売店では「高解像度 2200万画素」などと画素数を歌うキャッチコピーも多いですが、画質はカメラ本体のセンサーサイズによって左右されるため、単純に画素数が大きいカメラの写真の画質が良い訳ではないことも覚えておくと良いでしょう。

 

カメラレンズ

続いて、カメラレンズについてです。
レンズにも多くの種類があり、大別すると単焦点レンズとズームレンズに分けられます。
単焦点レンズは、特性上ズームレンズよりも光を取り込みやすく明るく撮影することができます。しかし、撮影できる距離が決まっているため用途に応じて複数本レンズが必要となり、費用が掛かる上にレンズ交換の手間がかかります。
ズームレンズはその点、被写体との距離に応じて柔軟にズーム調整することができ、様々な状況に対応ができます。

学校広報の撮影においては、夜の撮影が少なく、人物のポートレートや風景撮影が多いため、ズームレンズをオススメします。ズームレンズの中でも画角が広め(焦点距離が短め)の広角レンズを用いると良いでしょう。
広角レンズは焦点距離が短いという特性から、被写体と撮影者との距離があまり取れない室内などでも、周囲の景色を含めて撮影することができます。またズーム機能により、被写体全体をフレームに入れる撮影だけでなく、上半身など一部を入れたポートレート風に撮影することも可能です。

 

スマートフォン搭載カメラでの撮影の注意点

スマートフォン搭載カメラは、望遠ズーム機能だけでなく広角撮影できる機種もあり、様々な撮影が可能になっている反面、広報物として使う場合はデジタルカメラ以上に注意が必要になります。

1.写真の画質について

第一に写真の画質についてです。
スマートフォン搭載カメラはセンサーサイズが通常のカメラよりもかなり小さいため、一見スマホの画面で綺麗に見える写真でも、実際に使用される写真のサイズになると画質が悪くなり、デジカメで撮影した他の写真と画質が合わないことがあります。
また、デジカメで撮影した写真と同じように一部を切り取って用いることも同様の理由から難しくなります。
特に暗い場所で撮影する場合、スマホカメラは被写体に焦点を当てることを優先し、自動的に画面を明るくしようとします。この時、スマホカメラの色のグラデーションの幅が狭くなってしまうため、デジカメに比べて鮮やかさが劣る写真になってしまいます。

2.補正機能について

第二に、補正機能について。
最近は、様々な機能のアプリがあり、場面に応じた色合いやボケなどの加工も簡単にできるため、スマホでの撮影時にはカメラアプリを用いて撮影されるケースも多く見受けられます。
これらの補正機能により加工された写真には、撮影条件以外の補正情報が写真データに記録されないために、他の写真と編集によって規格を合わせることが非常に難しくなります。

以上の点から、学校の公式な広報物にはスマホで撮影した写真は不向きと言えます。
ただし、学生に依頼して撮影してもらわなければならないなど、どうしても使う必要がある場合は、できるだけ協力会社に事前に相談し、撮影時に補正機能は利用しないようにしましょう。
また、インスタグラムなどのSNSでの情報発信では、容易に素早く加工ができるスマホカメラは非常に有用ですので、うまく使い分けましょう。

 

最後に

今回は、広報活動におすすめの撮影機器とスマートフォン搭載カメラを利用した撮影での注意点をご紹介しました。
学校公式の広報物には、撮影技術を持ったプロのカメラマンに依頼するのがベストではありますが、予算やスケジュールの都合などでどうしても学内職員や学生が用意しなければならない場合もあると思います。
そういったときには今回の記事を参考にしてみてください。